2020.11.16
松下です。
これから数回にわたり、トップスピンとスライスの具体的な使い方を解説していこうと思います。
状況的にウインドミルとサイドスピンを織り交ぜていきますが、その状況ではそっちの方が好ましいので、是非参考にしてみてください。
結論:高さと速さと球種を変えて相手に気持ちよく打たせない
コーチのボール出しのように、同じ速さ・高さ・球種でボールを出してもらうとリズムがずっと同じになるので打ちやすいですよね。
これを試合の時にやってしまうと、自分のミスを減らすことはできますが、逆に相手も気持ちよく打つことが出来てしまいます。
「自分がミスしない中で」という前提条件はつきますが、速さ・高さ・球種を変えることで相手に「なんか打ちづらいな」と思わせることができますし、相手が気づいていなければそのまま相手のミスを誘うことができます。
相手のバックに3球目スライス
基本ラリー、攻撃の機転を作る時は相手のバックハンドに打ちます。
相手に長い距離を走らせることができますので、この1点が特別効果を出す訳ではありません。
これを3セット、1試合通してしつこく繰り返すことで、相手は無理してより良いリターンを打とうとするので、相手のミスを誘うことができます。
滑るスライスを打つことができれば相手のバックハンドの打点は低くなりますので、相手は効果的はショットを打つことが難しくなります。
返球が甘くなることが予測できるので、予測できれば自分の準備も早くすることができるので、自分が優位な状況を作り出すことができます。
自分はバックハンドスライスで、相手にバックハンドの低いところで打たせて、次に自分がフォアハンドで展開するという形を作ることができます。
相手のフォアに3球目ウインドミル
これも目的はウィナーを取ることではなく、長い距離を相手に走らせることです。
理由はバックハンドスライスと同じく、1試合を通して長い距離を走らされることは対戦相手にプレッシャーをかけることができます。
この時できればウインドミルを打つことです。ウインドミルの方がボールの外側を捉えることが簡単になり、さらに斜めに回転をかけているので、バウンド後にさらに外に逃げていきます。
「速いショット打ったほうが決まるじゃん!」と思う方もいると思いますが、「速いショット打っていつも入れれる方」は打っていただいて構いません。
それでウィナーが取れれば万々歳ですよね。ただし速いショットは自分のミスの確率も上がります。確率を上げるためにはスピードを落とさなければいけませんが、スピードが落ちると相手は返球できます。
ウインんドミルなら、バウンド後に曲がるので、相手はさらにコートの外に走らされることになり、曲がるのでスイートスポットを外されることになります。
また、確実にクロスの角度をつけやすいのがウインドミルのメリットでもあるので、相手は諦めて結果的にウィナーになります。「初めからウィナーを狙いに行く」のではなく、「結果的にウィナーになる」と考えておいてください。
ラリー中に高さを変える
ラリー中に同じ球種を打ち続けるのではなく、トップスピンとスライスを混ぜます。
基本的に展開する前のラリーは相手のバックハンドを狙います。
この時、トップスピンとスライスを混ぜることで高さを変えることができます。
相手は打点が高くなったり低くなったりすると、目線もブレるのでミスをします。
また、球種がトップスピンとスライスではボールが「弾む」と「滑る」の違いがありますので、打ち返す方はタイミングの合わせ方を毎回変えなければなりません。
- 球種が変わる
- 高さが変わる
- 打点が変わる
- 目線が変わる
- タイミングが変わる
相手はこれら全てに対応しなければなりません。
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この記事を書いたコーチ
- Written by APF Academies
- 初心者でも安心!一般レッスンからプロ選手コースまで充実。バンコク最大のテニスクラブ、APF Academies。