2025.06.30
こんにちは、酒井です。
前回の「ハの字ボレー」の記事(こちら)では、バックハンドボレーが安定するポイントとして、「ハの字のように打つ」という意識についてご紹介しました。
今回は、その“ハの字ボレー”を実際にやってみて感じた「ここが難しい」「ここを意識してほしい」というポイントを、私自身の実感と、生徒さんの反応からお伝えしたいと思います。
ここが難しい。ハの字ボレーの落とし穴
1. 左手の使い方ができず、手首が崩れる
一番多いのが、「右手だけで打ってしまう」ケースです。
左手を一緒に使うことで、ラケット面の角度(コック)を保ちやすくなるのですが、これがなかなかできません。
その結果、手首の角度が崩れてしまい、ラケットが必要以上に振られてしまう。
これでは「ハの字」の安定感が得られず、ボールが浮いたりネットにかかったりしてしまいます。
🎾 ワンポイントアドバイス:
「右手と左手の両方を動かすスピードを一定にすること」
→ これでハの字のスイングが安定します
2. テイクバックでラケットヘッドが寝てしまう
もう一つのポイントは、打つ前の準備、つまりテイクバックです。
ラケットヘッドが寝てしまうと(面が地面を向いてしまう)、そこからラケットを起こしながらスイングすることになり、打点がズレやすくなります。
これは「面をハの字に保つ」という意識と矛盾してしまう動きです。
🎾 ワンポイントアドバイス:
「テイクバックで構えの段階から、左手でラケットのスロート(三角の部分)をしっかり支えて、ラケット面が少し立っている(縦気味になっている)状態をキープする」
→ 後ろに引いてラケットヘッドが寝てしまうことを防ぐことができます
ハの字ボレーを安定させるには?
最初は形だけでもOKです。
「左手を右手と一緒に動かす」「テイクバックで面を立てる」
この2つを意識するだけで、バックボレーの安定感が大きく変わります。
ぜひ日頃の練習で意識してみてください。
▶︎ 前回のハの字ボレー解説はこちら
▶︎ YouTube動画はこちら
▶︎ ハの字ボレーのお手本動画
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この記事を書いたコーチ

- Written by SakaiRyota
- 2005年からバンコクのAPF Academiesでテニスコーチをしています。 一般クラス・ジュニアクラスともに、初心者から上級者までを指導させて頂いています。女子ダブルス・一般ダブルス及び、ジュニア選手育成まで戦術的な指導及び、テクニックの改善が得意です。 一緒にテニスを楽しみましょう!!