2016.06.18
毎年恒例になってきたパタヤキャンプ。allout ZERO1 2016 シリーズ 第一発目です。夏に向けてとても良いスタートを切れました。
まず始めに保護者の皆様へ、大切な選手をすべて託して頂きましたコミットメントに対し、深く感謝申し上げます。
僕は彼ら達をみてて、小学校5年生の時にアメリカ・フロリダ州にあるハリーホップマンに留学していた当時を思い出してしまいました。
親元離れた初遠征は小学校5年生の時
当時年末に開催されるオレンジボールという試合にアカデミーで出場しました。往路は皆一斉に行くので約30人ぐらいのジュニア選手がアカデミーのバンに乗ってフロリダ・タンパからマイアミまでアリゲーターロードを南下しながら4時間かけて向かいます。
オレンジボールとはアメリカ、いや世界的にも1,2のレベルを争う世界各国から競合が集まる年末恒例のトーナメントです。
波の音を聞きながらの優雅な朝食です。あ〜あぁ、何十品のある中でコーンフレークだけなんてもったいない。
当時のハリーホップマンは世界各国からジュニアだけではなくプロも集まるアカデミーでした。僕は12歳以下の試合になったばかりで行くレベルではなかったのですが、どうせ行くならおまけで付いてこい的ないわゆるオミソで行き、しかも試合に出場できてしまったそんな親元離れての初遠征です。
こういう旅での一番上のお兄さん達の行動ってかっこいいんですよね。コーチと一緒のテーブルですがなんか鍋挟んで一緒に飲んでる感じですよね。鍋の注文うるさくてごめんな!
現地ではある程度クラブがオーガナイズするも、各自で食事などをするように言われており、周りのジュニアは元々親元離れてアメリカに来ているので、姉、母親と共に生活している自分と比べると、年上とはいえ皆自己管理がしっかりしている選手ばかりでした。
食事、その他自己管理は自分でするのは当たり前の世界
母親から渡されたお金もなんのお金かわからなく(当然と食費として渡されていた)ホテルのゲーム、パックマンにつぎ込みいざ食事の時に、それぞれがオーダーしてお金を払うので、当然足りなくなってしまいました。
当然とご飯が目の前に出てくると思いきや、僕はそこでまともな夕食を食べる事ができず、安くてボリュームのあるホットドックを食べていました。
セブンイレブンに行って自分の意思で購入すること。これも大事なイベントのひとつ。皆、水は多めに買いましょう。
敗戦後はすぐに帰る。それは敗者の掟
そして自分の全日程が終了するとそれぞれがすぐに帰らなければなりません。しかも当然周りは世界から来たエリートばかりで早く負ける選手もおらずに僕は一人で帰ることになりました。
そんな驚きもせず、僕からしても負けたので当然と一人で帰るものだと思っていました。
復路は航路で帰ることになっており、マイアミ空港までコーチに送ってもらい、そこから一人で帰りました。タンパ空港到着し荷物を一人でピックアップし、すぐに乗り合いバスのカウンターに直行、バードムーア行きの乗り合いバスの乗車券を購入し帰路につきました。
朝のランニング。日頃の生活から運動することが日常であることにであってもらいたいですね。
いまこのような立場になり、よくよく考えてみた!
実際に自分が指導者となり、ZERO1を始め、beatやその他のキャンプをオーガナイズして思ったのですが、
小学校5年生で飛行機乗ってよく帰ったなと。
いや意外と本人はそこまで気にしてはいません。しかし、
コーチがよく一人で帰したなと。
っというか、よく
親が一人で返すことを了承したなと。
っていうか空港まで迎えに来るでしょう。フツー。
しかし僕にとっては、今でもこの帰路の思い出がとても心に残っているのです。
いつも親、姉(ちなみに2つ年上の姉は小学校5年生の時に既に一人でアメリカ行くことを決断し実行しています)にやってもらいながら背中をみてたので、
「実は自分でもできるんだぞぉ!」なんて自信に繋がったのではないか、なんて今振り返りながらそうだったのかななんて思っています。
この年齢でこのような大小の沢山の経験をしてきかたからこそ、今自分がここに居るのだと思っています。
皆さんの心に残る旅であることを願っています!
そして今回のキャンプ、親元離れたこの旅がジュニア選手の皆さんにとって、自信に繋がる、心に残る旅であればとても嬉しく思います。
本当はしゃかりきぐらいからそれぞれ置いてきぼりにしようかななんて思いましたが、
時代が時代ですからね。周りのコーチが許すはずがありませんよね。
テニスを通して色々な事を学んでもらいたいので、「実際にこの場でのテニスなんてまーいいのよ」なんて言いたいですが、周りのコーチに怒られるのでプログラムは凝縮して内容の濃いものを作っています。やはり日頃やっている事の延長なので皆感覚つかむのがとても速かったです。
最後に
保護者の皆様にひとつだけお伝えしたいのは、選手(お子様)達は皆さんが思っている以上にしっかりとして自分のことが出来ています。またこれからもテニスに限らず、沢山の経験ができるチャンスを与えてあげることをお願い申し上げます。
女の子達から「コーチ一緒にすべろうぉ、次わたしぃ〜」なんて言われて、娘がいなかったらとても戸惑っていただろうな思いますが、二児の姉妹の父親になった今、本当に悪い気がしません。
allout - テニスキャンプの関連記事
- 今年度のallout beat 不開催について 2020年10月04日
- 【allout ZERO1】一般の部 Pattayaが終了 2020年03月13日
- 【allout ZERO1】一般の部 Pattaya 予定通り開催します。 2020年03月06日
- 【allout ZERO1】Pattaya 予定通り開催します。 2020年02月28日
- 【allout ZERO1】Pattaya 満員御礼! 2020年02月16日
- 【allout ZERO1】Pattaya 2020年01月20日
- 【allout beat 2020】Youtubeまとめ 2020年01月12日
- 明けましておめでとうございます! 私たちは年末年始のキャンプを行ってました!! 2020年01月09日
- 【ZERO1 Pattaya一般の部 対抗戦も開催しました】 2019年11月30日
- 【allout ZERO1】Thana city 2019年09月30日
APFacademies公式ページ
YouTubeチャンネルを登録する
ツイッターをフォローする
Instagramはじめました!
ご案内
殿堂記事まとめ
この記事を書いたコーチ
- Written by Hideki Kaneko
- 以前はプロテニス選手でした。2004年シンガポール、2005年タイでスポーツ事業を始めました。二児の父親となり、娘の名前は「好・はお」と「歌・うた」中国語のニーハオからとったのと、誰からも親しまれる歌であって欲しいそんな願いを込めました。