明確な基礎力を身につける

テニスダイアリー

2025.10.28

こんにちは。コーチの大津です。

先日試合があり、引率してきました。その際に感じたことがあります。

今、他のテニスクラブもPlay & Stayを理解してきて、上手な選手が増えてきたように感じました。

特にボールが変わるタイミング。

ジュニアテニスの発達段階で「レッドボール」と「オレンジボール」には、能力を向上させるために必要で明確で重要な差があります。以下でそれぞれの特徴と、「なぜその差が重要なのか」を整理します👇


🎾 基本概要

区分レッドボール (Red Ball)オレンジボール (Orange Ball)
対象年齢5〜8歳前後8〜10歳前後
コートサイズ約11m × 5.5m(ミニコート)約18m × 6.5m(スリークォーター)
ボールの特徴低圧・75%スロー中圧・50%スロー
ネットの高さ低い(約80cm)通常よりやや低め
ラケットサイズ17〜23インチ23〜25インチ
目的基礎運動能力と打点感覚戦術理解と実戦技術への移行

💡 重要な差と発達の意味

① スキル発達の「目的」が違う

  • レッドボール期は「ボールをコントロールする感覚」を身につける時期。
    → 打点・リズム・動作の正確さを学ぶ。

  • オレンジボール期は「ラリーを成立させ、戦術を考える」時期。
    → 打ち分け、コートカバー、配球を学ぶ。

➡️ レッドは「技術の基礎」、オレンジは「ゲームの基礎」。


② 戦術理解の段階が変わる

  • レッドでは 1〜2打以内で終わるポイントが多く、瞬発的判断中心。

  • オレンジでは 3〜6打程度のラリーが生まれ、ラリーの中で考える力が育つ。
    →「どこに打つと相手が崩れるか」を理解し始める。


③ 成功体験と自信の形成

  • レッド期で成功体験が多いと、テニスを「楽しい」と感じやすい。
    → 適切なコート・ボールで達成感を得ることが最重要。

  • オレンジ期では「失敗を修正する力」を身につける。
    → 試合形式を通じて、集中・判断・忍耐を学ぶ。


④ 早すぎる移行のリスク

  • レッドボールを飛ばしてオレンジやグリーンに進むと、
    ➤ 正しいフォームが崩れる
    ➤ 打点感覚が不安定になる
    ➤ 戦術理解が浅くなる
    というリスクが高いです。

特に、ボールスピードに負けると「手打ち」になりやすいため、年齢ではなく「技術理解度」で段階を進めるのが理想です。


⑤ 身体発達との連動

  • レッドボール期:運動神経の基礎形成期(敏捷性・バランス)

  • オレンジボール期:コーディネーション+スピード反応期
    → この時期に多様な動きを経験することで、後の成長速度が変わります。


🔑 まとめ:重要な差

観点レッドボールオレンジボール
主な目的基礎動作・打点感覚戦術理解・ラリー構築
重視する力バランス・タイミング配球・判断力
試合形式短いポイント実戦形式
成長段階技術の「根」テニスの「幹」

特に、オレンジではラリーをすることで、考える力を覚えることが必要で、打つだけではとても戦えません。

今回は、相手が力強いのに、我慢できないことが多かったです。ポジションも前に入り過ぎてしまいミスが多く、力強い

スイングを作れていないこともよくわかりました。

その辺りを修正して、選手育成をしていきたいと思います。

 

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